令和7年度中間報告会を開催しました
令和8年3月4日(水)中小企業活性化センターにおいて令和7年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、会員社、11社12名の皆様並びに北辻会長、特別講演講師のセカンドリーフ(株)代表取締役 佐藤一道氏および事務局が参加しました。前半は、北辻先生から「カーボンニュートラル(CN)社会とサーキュラーエコノミー社会の実現~コンクリート産業への期待~」と題した基調講演を伺いました。
いま、コンクリート産業の課題として、持続可能な製造プロセスへの転換が求められている。1つは、天然資源依存を低減するコンクリートの資源循環。2つ目はコンクリート塊を再資源化するコンクリートの製造。3つ目が環境負荷を低減するコンクリート製品の提供である。当研究会で、これまで取り組んできた再生骨材が、いま注目されており、今後も一つの大きなテーマと考えられる。そして、土木研究所、寒地土木研究所、東北技術事務所、宮城大学の共同研究による、再生粗骨材Mの有効利用に係わるガイドラインにより、再生粗骨材Mの利活用が促進されると期待している。
また、酒田港 北港船だまりにおけるブルーインフラ実験に選定された、藻場再生ブロックのモニタリング状況についても報告がありました。
後半は、セカンドリーフ株式会社 代表取締役 佐藤一道氏から「生物共生型港湾構造物・ブルーインフラの創出~酒田北港ブルーインフラ実証試験の結果報告から~」と題して、国土交通省東北地方整備局酒田港湾事務所が、酒田港を起点として港湾から脱炭素に貢献することを目的として令和5年に公募してスタートした実証実験の状況について報告が行われた。
参画団体は、以下の5団体、
合同会社epco(エピコ:青森市)酒井鈴木工業株式会社(酒田市)・石油資源開発株式会社(東京)一般社団法人日本消波根固ブロック協会(東京)資源循環コンソーシアム(仙台市)株式会社環境内水面資源研究所(鶴岡市)
実験方法は、酒田北港の船溜まりの5つの区域に基盤材を設置し、自然由来、母藻設置、海藻サンプルを固定した藻場造成などを行い、モニタリング調査を実施しております。
実験フィールドは、静穏度が高く波や潮の動きが少ない、近くの河川から浮泥が流入して滞留しやすい、照度が低下し光合成に影響する、といった不利な条件でありましたが、各団体の異なる基質及び手法により、取り組みすべてにおいてブルーカーボンが創出されました。また、母藻設置などの海藻類の移植や施肥は、ブルーカーボンを早期に創出させ、さらに、藻場を形成した基質に多様な生き物が蝟集し、産卵・育成場として機能し生物多様性創出にも寄与しております。
この実験結果が藻場造成による脱炭素や生物共生に資するブルーインフラの先駆的な取組として社会実装されることが期待されています。
(R08-06-16)