お知らせ

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令和6年度定時総会を開催いたしました

令和6年7月19日(金)仙台市戦災復興記念館 4階 研修室において、令和6年度定時総会を開催致しました。総会には、北辻会長、本会会員12社13名(ほかに、委任状出席2社)が出席されました。
定時総会では、令和5年度事業報告、収支決算並びに会計監査報告、令和6年度事業計画・収支予算案が原案通り承認され、令和6年度事業計画に基づき、研究会事業が行われることとなりました。
また、令和6年3月31日で辞任された前川監事の後任として、共和コンクリート工業社 大川文俊氏が選任されました。

総会終了後には、最近のRMPC研究会の活動状況「カーボンニュートラルへの取組」と題して、北辻先生のご講演を伺いました。最初に、鉄イオンを供給するスラグ活用藻場再生ブロックの開発状況について、さらに、酒田港 北港船だまりにおけるブルーインフラ実証実験の概要について説明が行われました。
続いて、これまで藻場再生ブロックの基材としてコンクリートを考えてきたが、二酸化炭素の排出量が多く、今後、低炭素藻場ブロックの開発が必要と思われ、高炉スラグ微粉末を高置換したスラグリートや多種紛体を活用した低炭素コンクリート、ジオポリマーコンクリートなどの調査研究を進めるとの説明も加えられました。
最後に、コンクリート自体の二酸化炭素の吸収固定によるホワイトカーボンが注目されており、当研究会でこれまで取り組んできた再生骨材の活用についても、あらためて取り組んでいきたいとのお話も伺いました。

なお、総会、講演会終了後には、情報交換会も実施いたしました。(R06-7-26)

プレキャストコンクリートへの再生粗骨材Mの有効活用について

 令和3年6月、国土交通省大臣官房技術調査課から「プレキャストコンクリートへの再生粗骨材Mの有効活用について」、以下の事務連絡並びに補足のメール文が各地方整備局技術調整管理官等宛に通知されております。

 

 
プレキャスト製品における
再生骨材Mの利用について(拡大する)
  プレキャスト製品における
再生骨材Mの利用 補足(拡大する)

 

 これは、平成28年3月の通知「コンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準」においては、塩害地域や凍結防止剤(塩化ナトリウム)散布地域では塩害や凍害が促進される懸念があるため、プレキャスト製品への適用を見送っておりましたが、土木研究所、東北技術事務所、宮城大学(北辻研究室)で共同研究を行い、塩害地域や凍結防止剤散布環境でも十分な耐久性を有する再生骨材コンクリートの品質および評価方法が整理され、「プレキャストコンクリートへの再生粗骨材Mの有効活用に係わるガイドライン(案)」としてとりまとめられたものです。

 今後、再生粗骨材Mを用いたプレキャストコンクリート製品の普及拡大に大いに貢献するものと考えられます。なお、このガイドライン(案)は土木研究所ホームページの下記URLからダウンロード可能です。

https://www.pwri.go.jp/team/imarrc/research/tech-info/co543.pdf

令和3年度定時総会を開催いたしました

令和3年7月16日(金)仙台市中小企業活性化センターにおいて、令和3年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻会長、本会会員10社11名(ほかに、委任状出席8社)が出席されました。

定時総会では、令和2年度の事業について、北辻会長から、鉄鋼スラグ入り漁礁ブロックの開発研究、凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発に関する共同研究、さらに資源循環コンソーシアムと連携したフライアッシュの利活用に関する活動状況が報告されました。
続いて、収支決算書の説明、会計監査報告が行われ、令和2年度事業、決算について承認されました。また、令和3年度の事業計画について、新田幹事から、令和2年度からの継続した活動を中心に事業を実施していく旨、説明が行われ、続いて、収支予算については事務局より、多くの繰越金があることから、今年度に限り、年会費を3万円とする提案があり、事業計画並びに予算案が承認されました。
役員改選では、会計監事は複数が望ましいということで、恵和興業社の宮崎幹事に会計監事になっていただくこととされました。
閉会の挨拶で、遠藤顧問から、コロナ禍においても研究会活動を継続しているので、落ち着いたら、国交省などへの対外的な働きかけを行うよう激励がありました。

定時総会終了後には、第一印象研究所 代表 杉浦永子講師から「アンガーマネジメント&ペップトーク」サブタイトル-感情をマネジメントし職場の生産性を高める技術-と題した講演(研修)を伺いました。アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングとのことです。
今回の講演では、怒りの正体およびそのメカニズムを教えていただき、実際のトレーニング(グループ討議)も実施いただきました。
ペップトークもアメリカのスポーツ界で生まれ、短く、分かりやすく、肯定的に相手をその気にさせる言葉かけだそうです。現在では、スポーツ界に限らず、ビジネス分野、教育分野、家庭でも広く応用されているとのことです。短時間で相手のモチベーションをアップし、成果を生み出すショートスピーチ「ペップトーク」により、職場の生産性を高めていただきたいとのお話でした。コロナ禍でのイライラ解消に、貴重なお話を伺うことができました。最高のペップトークは『ありがとう』とのこと。(R03-7-21)

令和2年度定時総会を開催しました

令和2年7月17日(金)仙台市戦災復興記念館において、令和2年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻会長、本会会員9社9名(ほかに、委任状出席7社)が出席されました。

定時総会では、平成31・令和元年度事業、収支決算並びに会計監査報告、令和2年度事業計画・収支予算案が原案通り承認され、コロナ禍の中、感染防止に努めながら、令和2年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
閉会の挨拶で、遠藤顧問から、研究会も10年の活動を経て、様々な成果が生まれているので、今後、これらの成果を使っていただくために、特に国交省への働きかけを強めるようアドバイスがありました。

総会終了後には、北辻先生並びに金子副会長から、最近のRMPC研究会の活動状況が報告されました。北辻先生からは、海草・海藻が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」機能が注目されており、今後、生態系を育むのに適した防波堤の整備などが進められていくとの情報提供がありました。
また、磯焼け対策用漁礁ブロックの開発について、岩手県の海底並びに宮城県の海底に設置したブロックの調査状況が報告され、宮城県では移植したアラメの生長を継続調査し、岩手県では移植したコンブ(1年草)の生長を確認する予定とのことでした。
さらに、北辻先生が代表を務める資源循環コンソーシアム、循環資源活用検討部会のプレキャストコンクリートWG並びにフライアッシュWGと連携して実施しているプレキャストコンクリート製品におけるフライアッシュの利活用についての実験の状況について、研究の背景や室内試験の結果について説明が行われました。

金子副会長からは、共同研究「凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発」について、報告されました。この共同研究は、土木研究所、寒地土木研究所、東北技術事務所、宮城大学が参加して、凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリート製品に求められる性能を整理して、使用する再生骨材の品質や配合と耐凍害性を明らかにし、再生骨材コンクリートの有効利用を図ろうとするものです。
これまで、7回の会議が開催され「プレキャストコンクリート製品への再生骨材の有効利用に係わるガイドライン」の作成と東北地方整備局での「再生粗骨材Mを利用したプレキャストコンクリート製品の適用に関する特記仕様」の準備を行っている段階で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、作業が中断しているとの報告がありました。
最後に、北辻先生から、コンクリートに関して、石灰石骨材の溶脱についての話題提供もありました。(R02-7-22)